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三池敏夫監督の連載日記 ③ 文・写真/三池敏夫

  • 情報掲載日:2018.02.08
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

熊本城

 小学生のころから熊本市内に住んでいたので、熊本城には頻繁に行きました。学校行事で行くことも多くて、写生大会の熊本城の絵が残っています。熊本城はかっこいいのですが、絵で描くとなかなか大変です。形が複雑だから絵で捉えるのが難しいのです。とりわけ写生では目に前に雄大にそびえたつ城を小さい画用紙の中にどう入れるのか悩みます。私の絵もお城の一番上が切れてしまっています。下から描きはじめて、上まで描いたら入りきらなかったのでしょう。
 熊本城は名城と称されますが、故郷を離れてもその誇らしい気持ちはずっと持ち続けています。映画の撮影でロケ地になったことも多く、黒澤明監督が熊本城の石垣を気に入って『影武者』(1980年)を撮影したのは有名な話です。私も映画2作品で熊本城に撮影に来たことがありますし、1回は部分的にミニチュアを作りました。
 映画の撮影では通常カメラから見えない部分は作りません。ミニチュアも全面作る事はほぼなく、メインポジションの裏側は省略します。「熊本城×特撮美術」展では、熊本城が主役ですから全方向から再現するべく作りこみをお願いしました。つまり映画で作るミニチュアの手間も予算も倍以上かかっているということです。
 ミニチュアの製作主任は、『マーブリングファインアーツ』の伊原弘さんです。これまで実写映画「進撃の巨人」やNHKドラマ「精霊の守り人」などでもレベルの高いミニチュアを作ってくれた方ですが、この熊本城展は本当に全身全霊の取り組みでした。

三池監督が小学生の時に写生大会で描いた熊本城
三池監督が小学生の時に写生大会で描いた熊本城
記憶の中にある熊本城
記憶の中にある熊本城
この写真は、今回のミニチュアを『現代美術館』の駐車場にいだして移動して撮影したもの。背景の電柱などはあとで消しています
この写真は、今回のミニチュアを『現代美術館』の駐車場にいだして移動して撮影したもの。背景の電柱などはあとで消しています
展示中の現代美術館で見ることができる夜間照明の熊本城
展示中の現代美術館で見ることができる夜間照明の熊本城

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