「はさむこと」について考えた時に、ふと思い浮かんだショップ。オープンから3年経つものの、そのサンドイッチのビジュアルに魅了される人続出の『tatomiya』だ。「はさむ」を極めたお店に話を聞くと、そこにはふか〜い愛が存在していた。

”あの断面”にみんな夢中! 野菜が主役のサンドイッチ専門店

色とりどりの見るからにフレッシュな野菜が重なり合うオンリーワンの佇まい。口いっぱいに頬張った瞬間、思わず笑いがこぼれてしまう美味しさ。どの店の、どんな料理にも似ていない『tatomiya』のサンドイッチに、私たちは魅了されっぱなしだ!

青果業に携わっていたtaaさんと、奥さんであるmiiさんが「2人で切り盛りできる、小さなお店を開こう」と思い立ったのは2016年のこと。野菜がぎゅうぎゅうに挟まった”萌え断面”と、こだわり抜いた味わいが話題となり、あっという間に売り切れ必至の人気店へと成長した。店を訪れる人、サンドイッチ、そして一緒に働くスタッフ。関わる全てのものに等しく注ぐ手間は、そのまま2人の愛情深さを物語る。「特注のパンは食べやすさを追求して、3回モデルチェンジしました。野菜も、競りの資格を持つ主人が市場できちんと味や食感を確かめて、自信を持って提供できるものだけを」と誇らしげなmiiさん。注文を受けてから作るイートインのサンドイッチには、1人前でレタス半玉分ほどが使われているというから驚く。「サラダだと大量に食べられなくても、サンドイッチならペロッと食べられちゃうね、というのが理想です。外食では意外性と楽しさを味わってほしいから、今までに見たことのないものを作りたくて……こうなっちゃった」。肩の力の抜けた笑顔は、店内に漂う風通しの良い空気とよく似ていて。また、「私たちのわがままに着いてきてくれるスタッフさんには、できる限り働きやすい環境を整えたい」と話す2人。やりたいことはどんどん実現しようという方針が、スタッフの表情もお店も、さらに魅力的なものに進化させている。

例えばサンドイッチとともにショーケースに並び、すっかり定番となったスイーツも、スタッフがレシピを考えて作りしているのだとか。「お菓子作りが得意なスタッフが提案してくれました。みんなの”好き”をお店で実現してもらえるのは最高!」と、ニコニコ笑顔のtaaさん&miiさん。「ここで働く人が楽しい、嬉しいと思えることが、お客様に喜んでもらうための必須条件です」と語る2人のサンドイッチには、目に見えない幸せの種が、やっぱりぎゅうぎゅうに挟まっているのだ。


Information
Sandwich&Cafe tatomiya(タトミヤ)
- 住所
- 熊本市中央区坪井2-1-45
- 電話番号
- 096-321-6500
- 営業時間
- 10:00〜19:00(オーダーストップ17:00)
- 休み
- 火曜、他不定
- 席数
- 24席
- 駐車場
- なし