居酒屋や和食処など、中心街を中心に、その周辺までお店が多数。働くサラリーマンやOLの胃袋を満たしてくれている。新店舗も随時登場しているので要チェック!
海鮮居酒屋の一押しは大きな塩さばの定食!
【リピートする理由】肩肘張らないスタッフとの会話

田崎市場(熊本市西区)で仕入れた魚介を新鮮なままお店で調理。とにかく“おいしそうなもの”にこだわり目利きで選んだ食材が、お店をにぎわす。中でも塩さばは肉厚・ボリューム満点で、ホクホクの食感が心ゆくまで堪能できる。



Information
海鮮酒場 福まる
- 住所
- 熊本市中央区花畑町11-21
- 電話番号
- 096-356-8175
- 営業時間
- 11:30~14:00(オーダーストップ13:30)/18:00~翌1:00
(オーダーストップ翌0:30、土曜、祝前日は~翌2:00、オーダーストップ翌1:30) - 休み
- 日曜(祝日の場合は営業、翌日休)
- 席数
- 18席
- 駐車場
- なし
- 備考
- ◆おしながき
・刺身定食……1,350円
・生姜焼定食……900円
・トンカツ定食……900円
「儲けは度外視」の心意気がリピーターの心をつかむ!
【リピートする理由】毎日違う味!これぞ“日替わり”

ランチ激戦区で常連客の心を掴むのが、創業13年目を迎える居酒屋の日替わりランチ。ときに天草の御所浦直送の魚、寒い時期は牛すき鍋など「昼は儲け度外視」の心意気が嬉しい。数量限定のため早めの時間に足を運ぼう。



Information
和創ダイニング 夢tengu
- 住所
- 熊本市中央区下通1-4-2 高松食堂 B1F
- 電話番号
- 096-327-5699
- 営業時間
- 11:30~14:00(月〜金曜、なくなり次第終了)/18:00~24:00
(オーダーストップ23:00、金・土曜、祝前日は~翌2:00、オーダーストップ翌1:00) - 休み
- 日曜
- 席数
- 45席
- 駐車場
- なし
- 備考
- ◆おしながき
•油淋鶏定食……680円(一例)
※昼は「本日の日替わり」2種類
トロットロ牛ホルモンが人気!精肉店直接仕入れが成せる業
【リピートする理由】抜群のコストパフォーマンス!

1メートルにもなる炎を上げて焼かれ、アツアツの鉄板に乗って運ばれてくるのは、トロッと柔らかく頬まで落ちそうな極上牛ホルモン。絶妙な甘さのタレは自家製で、研究を重ね作り上げたもの。タレの味で肉をおいしく感じさせるのではなく、〝肉本来の味を楽しむためのタレ〟を目指し作ったという。にんにくの香りもほのかに絡み、このホルモン一切れでご飯がいくらでも食べられそうだ。お店で扱う馬肉・牛肉・豚肉・鶏肉などは全て精肉店から直接仕入れており、鮮度と味、低価格の3拍子を実現。8月のリニューアルとともに始めたランチ定食は650円~と、〝馬刺し店は高い店〟というイメージを見事に覆している。




Information
馬刺 馬肉料理 みやもと
- 住所
- 熊本市中央区九品寺4-1-8
- 電話番号
- 096-240-5697
- 営業時間
- 11:30~14:30(オーダーストップ14:00)/17:30~23:00(オーダーストップ22:30)
- 休み
- 日曜
- 席数
- 21席
- 駐車場
- なし
- 備考
- ◆おしながき
・馬刺し定食……1,200円~
・馬ヒレステーキ定食……2,500円
・豚生姜焼き定食……650円
知っていると心強い新町の名物ご飯処
【リピートする理由】圧巻のコストパフォーマンスに拍手!

約2カ月半の休業を経て、9月に復活した新町の『海賊亭』。ここで人気なのが、コストパフォーマンス抜群の定食たち。なかでも“うな丼定食”は、うな丼のほかに赤だしや茶碗蒸し、コーヒーまで付いておどろきの700円というから、とても心強い!



Information
新町 海賊亭(かいぞくてい)
- 住所
- 熊本市中央区新町4-1-8
- 電話番号
- 096-328-3141
- 営業時間
- 11:30~オーダーストップ14:00/17:00~オーダーストップ20:30
- 休み
- 月曜
- 席数
- 20席
- 駐車場
- 1台
- 備考
- ◆おしながき
・ハンバーグ定食……700円
・穴子の一本揚げ定食……700円
・鯖のバッテラ寿司定食……700円
洗練された空間で庶民派定食というギャップを楽しむ
【リピートする理由】食事にも飲みにも使える

『ジーアールホテル水道町』の1階にできたモダンな空間。コンクリート打ち放し風の店内が都会的だ。「飲みに行ける食堂」をコンセプトにしたこちらでいただけるのは、アジフライや唐揚げ、塩さばといった定食メニュー。「街なかで働く人達がお昼に気軽に食べてもらえたら」と話す店主の小山さんが腕をふるう。朝7時から営業しているのでモーニングをはじめ、「夜定食」を味わいに行くのもいい。



Information
熊本食堂 スタンドおやま
- 住所
- 熊本市中央区中央街2-22
- 電話番号
- 070-7588-9510
- 営業時間
- 7:00~23:00(オーダーストップ22:30)
- 休み
- 不定
- 席数
- 46席
- 駐車場
- なし
- 備考
- ◆おしながき
・唐揚げ定食……680円
・メンチカツ定食……650円
・おばんざい定食……680円
コラム『定食物語。』
ひとえに定食といっても、裏に隠されたストーリーは様々。“お店”と“人”、その素敵なお話。
受け継がれる味。再び穏やかに時は流れ始める


市役所裏という街なかながらも、ひとたびそのドアを開けると落ち着いた空間にホッとする。素敵な絵画とおいしい料理。多くの人たちに愛されたこのお店は、〝縁〟や〝想い〟に導かれ、続くべくしてこの街に残ることとなった。

「まだまだ勉強中なんですけど……」。そう話しながら葵さんが出してくれた日替わり定食、この日はチキン南蛮だ。大満足のボリュームで、なおかつ食べ疲れない優しい味。老若男女、誰にでも喜んでもらえそうな定食だ。
画廊喫茶「三点鐘」は2016年10月、惜しまれながらも一度閉店することとなった。先代の店主・小山淡花子さんが72歳にしてがんと闘うことになったからだ。小山さんは1989年、美術の先生だったご主人と共にお店をオープン。約1年半後にご主人を亡くし、28年もの間一人でお店を切り盛りしてきた。たくさんの画家、文化人たちに愛されたこの場所も、もう手放すしかない……。そう思いながら開いたファイナル展で、思わぬ奇跡が起こった。
長年お店に通い、自らの絵の個展を開いたりもしていた橋本美智子さん。その娘・綾さん(葵さんの母)が、忙しい中で迷いながらも「最後だから」と思いお店を訪れたのだ。そこで小山さんから「本当はお店をなくしたくない」という想いを聞く。そうして運命の歯車が動き始めた。
ファイナル展の後、綾さんは、偶然にも娘の葵さんと会う約束があった。この日は、実は葵さんの誕生日だったのだ。料理が大好きで、学生のころから日本料理店でアルバイトするほどだったという娘と、絵描きの母。二人の〝やりたい事〟をつなぐべく、相談を持ち掛けた。
「誕生日だったし、何か縁を感じました。うまくいくかも分からなかったけど、もし丸く収まればそれは〝やりなさい〟ということなのかな、と思って」(葵さん)。「チャレンジャーな家族ですよね(笑)。誰一人やめとこうよって言わなかったんです」(綾さん)。3人はわずか2日間でお店を継ぐことを決め、小山さんに連絡を入れたという。
それからもうすぐ2年――。橋本家の抜群のチームワークで、今日もお店はにぎやかだ。80歳にして画家としても精力的に活動し、さまざまな場所に赴きお店の〝営業〟をしてくるという美智子さん。看護師の仕事の傍ら、娘をサポートする綾さん。そして、料理のことも絵のこともみんなから教わりながら、日々奮闘中の葵さん。先代の小山さんも、いろいろと教えてくれるそうだ。
料理は地産地消にこだわり、お米は県産の無農薬米を使う。先代から引き継ぐところは引き継ぎ、自分のアイデアも徐々に取り入れているという。三世代の笑顔に囲まれた、葵さんにしか作れない優しい味。定食を出してくれたカウンターの後ろには、美智子さんが描いた美しいバラの絵が飾られていた。


Information
画廊喫茶 三点鐘(さんてんしょう)
- 住所
- 熊本市中央区手取本町3-8 有明ビル3F
- 電話番号
- 080-1708-7715
- 営業時間
- 10:30~19:00
- 休み
- 月曜
- 席数
- 25席
- 駐車場
- なし
- 備考
- ◆おしながき
・ハヤシライス……900円
・手作りケーキ(キャロットケーキ、レモンケーキ、クリームブリュレ)……各400円
・和紅茶……450円