人も動物も思わず心を開く。愛情深いご夫婦のしあわせな日常

「出会って半年で結婚して、気づいたら10年経ってたよね」と、懐かしむように話すのはご主人の碓井浩康さん。結婚5年目に建てた新居は「親戚や友人たちが集いやすいように」とリクエストした開放感あふれるリビングが主役だ。「奥さんは今の職場の同僚や以前の職場の同僚といった具合にどんどん人間関係が広がっていくみたいで、マンション時代も狭い家に10人くらい来てたよね」と笑うご主人。「きっとわからない話題もあると思うんですが、ひたすら相槌を打ってくれる夫には感謝しています(笑)」と、向日葵のような明るい笑顔を浮かべる奥様の麗衣さん。最近は、ご主人も一緒に会合に参加することもあるほど周囲に馴染んでいるそう。


おふたりが愛されるのは人間だけではないようで、ともに暮らすインコの“さく”と、黒柴の“はな”は、常に自己アピールを欠かさないのだとか。「鳥、苦手じゃなかったら放してもいいですか?」と奥様が鳥かごの扉を開けた途端、ピタリと止まったのはなんとご主人の頭の上! 家に居る時は大抵このスタイルなのだとか。「うちの子たちは、自分を人間だと思っているんです」と困り顔の奥さま。家族に迎えることをご主人が直感できめたという黒柴の“はな”は、碓井家に来る前は少しの間、奥さまの実家に預けていたことから“おじいさん”好きになり今では近所のおじいさんと一緒に散歩をする仲なのだとか。「はなのおかげで散歩中にお野菜をいただいたり、犬仲間が増える毎日です」。最近は誰ともなく玄関に野菜を置かれていることもあるとか。
何気ないやりとりでも心を満たし、気持ちを和ませてくれる碓井さんご夫婦の人柄には、どうやら人も動物も吸い寄せられてしまうようだ。



