
「熊本は、県内どこへ行っても自然がいっぱいで羨ましいです」
県外の人たちがよく口にする言葉。
海、山、川、自然のフィールドに恵まれたこの理想の環境の中でもし外遊びを知らないままだったら人生の半分を損してるかもしれない。
大げさかどうかは、行動すればわかる。
だからキャンプに出かけよう。
大自然の中で食べるおにぎりがなによりおいしいことや、焚き火を囲んで語らう時間がどんなに楽しいことか。

今月キャンプした皆さん

「焚き火を囲んで、うまい酒と料理が食べたい」
きっかけはそれだけだった。
世の中の「アウトドアスポーツ」や「健康」ブームにのっかって始まったかのようなタイミングで新コーナースタート。きっかけは、常日頃「おいしいものを食べたり作ったりするのが生きがい」と言い張る大人たちが、「焚き火しながら薫製とかおいしいもの作りたい」と発言したこと。それだけ。メンバーは洋食、和食、パティシエ、珈琲焙煎…と大半がプロの料理人で、残りのメンバーもそれぞれプロ並みの腕をもつ者ばかり。そのうち、楽しそうだからとアウトドアライフを始めたくなって焚き火に集まってきたり、笑顔になりたい人たちが一人、二人と増えれば楽しいし、大自然に囲まれた九州の真ん中で大きなアウトドアイベントだって出来る日がくるかもしれない。が、まだ誰もそんなこと口にしない。なにしろ今は、ただただ焚き火を囲んでおいしいものを食べたいだけで頭の中がいっぱいだから。






熊本は、キャンプ場や温泉施設が県内各所に点在していて素晴らしい。チェックすべきは、そこで焚き火ができるかどうか(可能な場合でも、直火禁止で焚火台使用の条件があるケースも多いので事前の確認は必須)。



野外料理って奥深い!
予想を超える豪華な料理が大人キャンプの醍醐味
第一回は、和水町の『和水江田川カヌー・キャンプ場』。早い組はお昼から現地で準備に入り、次の組は夕方個別に到着。一番遅い組が飲食店のオーナーたちで閉店後深夜近くに会場入り。そんなわけだから私たちのテントサイトでの料理は、明るい時間帯から深夜遅くまで続いた。パエリア、ローストビーフ、猪鍋、ベーコンの薫製、牡蠣のオリーブオイル漬け、チーズの炙り、タンドリーチキン、きのこのインドカレー、炒飯……と、食べていると誰かが立ちあがり次の料理を作っている。まるでエンドレスの料理マラソン。深夜に到着した和食店の主人のちらし寿司に一同感動。焚き火の横で始まった人気パティシエによるクリームブリュレに全員が野生の動物のような雄たけびをあげたのだった。










焚き火のまわりは、大人が童心に帰る場所






今月のキャンプ場は『和水江田川カヌー・キャンプ場』

『肥後民家村』のそば。キャンプ場に隣接して、野菜や肉、加工品など食材が買える物産館や温泉センターあり。予約しておけばテントやタープ、焚火台もレンタルでき、薪の販売も。車の駐車はテントサイトに近い道路は有料、少し離れた駐車場は無料。
問合せ/Tel.0968-82-8414
『HARU lab.』代表 相藤春陽の簡単アウトドアクッキング


【ローストビーフの作り方】
①牛肉ロース塊500gに、にんにく、ローズマリー、タイム、ローリエ、ブラックペッパー、ナツメグ、塩、をまぶして一晩冷蔵庫に寝せて置く。
※3日ほど寝せておくと更によし。
②スキレットの表面を炙っておく。①をアルミホイルに包んで、遠火でキレットの上でゆっくりゆっくり火を入れていく。
③30分ほど熱を入れたら出来上がり。