
早耳の音楽ファンはチェックしておくべきバンドだ。神戸出身の4人組バンド・alcottはしっかりとしたメロディーとストレートな歌詞が特徴だが、バンド初となるラジオ番組がエフエム熊本限定で放送中だ。3月には熊本での初ワンマンライブも行ったバンドの中心人物・貴田宰司(Vo&G)にインタビュー。全国に先駆け、熊本で人気を得る可能性を十分に秘めたバンドについて、そして3月のライブについて話を聞いた。
自分が泣けるかどうかっていう部分は大事にしていますー貴田宰司(Vo&G)

〝お茶の間に行けるバンド〞を目指したい
―昨年12月からはFM熊本でメーンパーソナリティーを務めるレギュラー番組『alcottあまのじゃくしRadio』がスタートしましたが、どのような心境ですか?
今回縁あって番組をさせていただけるようになりましたが、地元出身というわけでもない自分たちの番組を持たせてもらえるというのはすごくありがたいなと思います。隔週で来させていただいているんですが、熊本と神戸に共通点を感じるんですね。山があって、海があってっていう。僕らが熊本と神戸を繋げられる存在になれたらなぁ……なんて思っています。
―熊本の印象はいかがですか?
まず人がすごくあったかいなって思います。番組の中で熊本のおいしいものを食べるコーナーがあるんですが、おいしいものがたくさんある印象です。神戸のスーパーとかで出回っている食材で〝熊本産〞って付いているものを結構見かけます。いちごとかほうれんそうとか。あと、隔週で収録に来るたびに蔦屋書店熊本三年坂でインストアライブをさせてもらってるんですけど、足を止めて聴いてくださったりCD買ってくださる方が増えてきて、うれしいですね。
―初めて聴く方に改めて、どのようなバンドを目指しているのでしょうか?
一番は〝ホールが似合うバンドになりたい〞ということですね。幅広い層に聴いていただきたいし、家族連れでライブに来てもらえるような、〝お茶の間に行けるバンド〞になりたいなって思います。
―〝お茶の間に行けるバンド〞ってそう多くないからこそ、難しいことですよね。
本当にそう思います。でも、RADIMPSの野田洋次郎さんだったり、Mr.Childrenの桜井和寿さんだったり、自分自身が好きだった音楽もそういう普遍的なものだったので。時代を経てもまた聴きたいと思ってもらえるような音楽を作っていきたいですよね。音楽を作ってて、自分が泣けるかどうかっていう部分は大事にしています。自分が「いい曲だなぁ」と思える音楽を作っていきたい。とは言っても、これまでいろんな音楽を聴いてきました。中学の頃はガガガSPとか、B-DASHとか太陽族といったパンクをめっちゃ聴いてて、その後ゆず、コブクロ、うたいびとはねとかそういうアコースティックを聴くようになりました。
―3月31日(日)には熊本でのワンマンライブも決定しています。どのようなライブになりそうですか?
alcottのライブを初めて観るというお客さんも多いと思うので、そういう人たちに知ってもらえる機会になったらなと思います。気負わず、ありのままにできたらいいですね。
