
メード・イン・熊本のクラフトビールがある。しかも原材料は熊本県産のお米だ。『Bee Ba(ビーバ)』と名付けられた1本にどんな想いが込められてるのか?作り手に尋ねてみた。

デザイン力×歴史ある農家=お米のクラフトビール
菊池市泗水町で江戸時代から約400年続く農家の七代目・森本真弘さんと、奥様の和さんが話題のクラフトビール『ビーバ』の作り手だ。真弘さんは異色の経歴の持ち主で、農業高校を卒業後は「一番やりたいことを追求する時間を過ごしたい」と、心機一転デザイン専門学校へ進学。卒業後は名古屋の会社に就職し、ファッション系の販促ツールを中心にデザインを手がけてきた人物だ。「その当時から『30歳で独立し、いずれは家業を継ぐ』と決めていました」と語る通り、熊本に戻って結婚し、2011年に奥様と農産品加工会社『ラト』を設立。今回紹介するクラフトビールは、醸造スタートから3年目を迎えた人気商品だ。「デザインは物を売る上で重要なツール。前職で販促に必要なブランディングをしっかり学ばせてもらいましたから、今後は種類を増やしていきたいですね」と語る。

カクテル好きな女性も魅了する爽やかな味わい
そもそもおふたりは大のお酒好き。好きが高じて「いつかは農家レストランをしたいね」「お酒も自家製を提供できたら面白い」と夢見るように。手始めに国内外のビールを取り寄せて飲み比べ(その数250種類以上! )、理想の味を模索する日々。そんな時に島根県にある日本一小さい醸造所『岩見麦酒』の存在を知り、実現に向けた話が具体的に進んでいく。
求めたのは「ビールの概念を覆す味わい」。減農薬・有機肥料で育てた5キロ2,500円するヒノヒカリで仕込み、隠し味にゆずを使用。キレのある後味と鼻に抜ける香りが特長で、菊池にあるイタリアンレストラン『コントルノ食堂』ではシャンパン代わりにオーダーする人もいるそうだ。名前の由来は「熊本人が飲食店で口にする「ビールば」をもじっていて、「日本全国で『ビーバ』の声が響くように」という思いが込められている。目標だった農家レストランも今年スタートする予定。今後の動きも見逃せない。
Information
LaTo
- 住所
- 菊池市泗水町吉富2714-3
- 電話番号
- 0968-41-5082
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 休み
- 土・日曜、祝日
- リンク
-
【HP】LaTo