シェフの「家鍋」おしえてください!
ちょっとした工夫で、いつもの家鍋がグンと素敵になる。
そんなとっておきのワザを効かせた鍋を、
小料理屋『春陽食堂』の店主、相藤春陽さんに教えてもらいました。
春陽風薬膳鍋~冷え性の女性に教えてあげたい。根菜たっぷりのあったか鍋~

相藤春陽さん

医療や福祉施設の現場で管理栄養士として活躍してきた『春陽食堂』の店主。「簡単に作れて、冷え性対策にもバッチリ」と提案してくれた彼女らしい鍋は、おいしいだけでなく根菜の効果で寒い日でも身体がポカポカに温まる薬膳鍋。「鍋は家族や友だちとか、誰かと囲むものだから、食のコミュニケーションツール。季節の食材を使ったらそれだけで話題になるし、鍋の中のこのおにぎりを見てどうやって作るんだろうって。そんな会話が生まれるのも鍋ならでは」。健康面も大切だけど、その前に美味しいというのが最優先と相藤さんは笑う。出汁は、昆布を入れた水を冷蔵庫にひと晩入れておいた昆布水に削り節を加えたもの。ニジンやゴボウをピーラーで薄くスライスすることで、あっという間に火が通り完成する。思わずお代りしたくなるやさしい味だ。
レシピ
材料(2人分)
●鍋のつゆ(出来上がりの目安800ml)
昆布…10g
水…1L
削り節(かつお)…30g
鶏もも肉…250g
みりん…30ml
薄口醤油…30ml
ダシダ(韓国だし)…大さじ1
クコの実…適量
松の実…適量
ネギ…1本
えのき・しめじなど…適量
ニンジン…1本
ゴボウ…1本
ダイコン…1本
糸こんにゃく…50g
レンコン…50g
●ごはんボール
冷やごはん…200g
ゴマ油…小さじ1/2
アジシオ…適量
作り方
下準備
≪ダシ≫昆布を入れて、一晩冷蔵庫に入れておき、「昆布水」を作る。昆布を取り出したら鍋に移し、火にかけて沸騰させる。火を止めて、削り節を入れ、30秒ほど待ってからこす。
≪おにぎり≫ごはんにアジシオとゴマ油を混ぜて、すりこぎでつぶしながら小さなライスボールを作る。


≪野菜≫旨味を生かすために、短時間で火が通るように切る。ネギの白い部分を約3cm幅の「じゃばら切り(※ネギを横向きに置き、上半分に細かく切り込みを入れて、3cm幅のところで切り落とす)にする。ネギの青い部分は2mm程度の薄切りにして、水でサッと洗ってからザルにあげておく。えのきだけは、石づきを取りほぐす。ニンジンとゴボウはよく洗い、皮つきのまま、ピーラーで薄くスライスする。ゴボウは水でさっと洗う。

①鍋にだし(鍋つゆ)を入れて火にかける。沸騰したら鶏肉とダシダを入れる。肉が煮えてきたら、じゃばら切りにしたネギを入れる。
②ゴボウ、えのきだけ、ニンジンの順に加え、サッと煮たら黒コショウをふり、ネギ(青い部分)をのせる。仕上げにクコの実や松の実を散らす
③鍋の中身が煮えてきたくらいにライスボールを入れ、ひと煮立ちしたら出来上がり
Information
春陽食堂
- 住所
- 熊本市中央区西唐人町10
- 電話番号
- 090-8761-3395
- 営業時間
- 15:00~22:00(月・火・水曜は11:00~17:00)
- 休み
- 不定
- 席数
- 13席
- 駐車場
- なし