1. Home
  2. トピックス
  3. 唯一無二の存在感を放つアーティスト・NakamuraEmiインタビュー(本誌未掲…

唯一無二の存在感を放つ アーティスト・NakamuraEmiインタビュー (本誌未掲載含む、ロングver.)

「人と人との繋がりは、しっかり次の世代に伝えていきたい」

  • 情報掲載日:2018.06.26
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

最新作に込めた
次世代へのメッセージ

語りかけるように、時に心の叫びを吐き出すかのようにリリックを紡いでいく彼女。その胸に刺さる唯一無二の音楽性への評判はじわじわ広がっていき、2016年に30歳を過ぎてのメジャーデビューを果たした。遅咲きともいえるが、最新アルバムではアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」オープニングテーマ『Don’t』、朝日新聞社企業ラジオCM曲『新聞』などを手がけている。今注目を集めている彼女に、音楽への思いを聞いた。本誌7月号(6/27発売)にて掲載しているインタビュー記事を、ノーカットで掲載したロングバージョンでお届け!

――最新アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU VOL.5』は、歌詞がとにかくストレートで真摯で、胸に刺さります。今作にテーマはありますか?
“コミュニケーション”がキーワードだと思っています。今は機械社会で、私もスマホが手放せない生活を送っていますが、昔はスマホがなくても、五感を使ってコミュニケーションが成立していたんですよね。そういう時代のことを忘れたくないし、自分の子ども達の世代へも伝えていきたいなって。そんな思いが、どの曲にも詰まっています。
――「携帯がない そんな時代 知ってる最後の世代かもしれない」(M-4『新聞』)という歌詞に、その思いが特に表れていますね。
そうですね。でも、携帯がダメだって言ってるわけじゃなくて、例えば固定電話を若い世代の方達がどんどん知らなくなっていってるっていうのも、私達が使わなくなったから、今携帯やスマホが中心になっていってるのであって。コミュニケーションの根本はいつの時代も変わらないと思うんです。今子育て中の、高校時代の同級生に聞いた話なんですけど、「誰でもいいから、ご近所さんに野菜を配っておいで!」って子どもを行かせるらしいんです。そうすると、それまで全然知らなかったご近所さんが次の日にお礼に来られたらしくて。それがきっかけで、きっと子どもがご近所さんに会った時は挨拶したりだとかコミュニケーションが生まれると思うし、そういう子育てって素敵だなって思ったんです。コミュニケーションの形は時代とともにどんどん変わっていくけど、人と人との繋がりは、しっかり次の世代に伝えていきたいなって思います。
――今作は、タイアップも多数ついています。メッセージ性の強い楽曲が、多方面から支持されているからでしょうね。
ありがたいことに、いろんなお話をいただきました。でもすべての楽曲に共通して言えるのは、私の伝えたいことと共通点があるということです。そういった曲を書かせていただけているのは凄く嬉しいです。もちろんスタッフさんが「私に合うタイアップを」とお話をいただいてきてくださると思うので、それは恵まれているなと思います。だからこそ、一曲一曲に対する思い入れはとても強いです。
――前作はもちろん、今作を聴いても感じたことなのですが、情報量の多い歌詞をジャズやレゲエ、ヒップホップといった音数の少ない軽やかなサウンドにのせることで、絶妙なバランスを保っているなと感じました。
私は元々そんなに音楽を聴く方ではなくて、ヒット曲や歌謡曲を普通に聴いて育ったんです。30歳手前でヒップホップやジャズ、レゲエに出会ったのが大きかったですね。「しゃべるように歌えば、歌詞ってこんなに伝わるんだ」とか、「まっすぐ自分の言葉で伝えるには、これくらい情報量があっていいんだな」とか、そういった部分で影響を受けているので、私の体にこれまで入っているヒット曲や歌謡曲といった要素がベースになっていて、ヒップホップ、ジャズ、レゲエを上手く取り込んで……っていう感じで、今の音楽を作り上げていきました。
――なるほど。では、歌詞づくりはどのように?
スマホやノートにメモを取ってます。思ったことや感じたことをメモしておいて、後から見返して「私って今こういうことが気になってるんだ」とか気付きがあるんです。そして曲のテーマが固まって、作り上げていくっていう感じですね。曲が出来上がるのは結構時間がかかるかもしれませんね(笑)。
――今のような音楽性を確立したのは、音楽を始めた当初からなのでしょうか?
いいえ、最初は歌詞も当たり障りのないというか、今とは違う感じの歌詞だったんです。でも、自分の思いだったりとかを書き溜めていくうちに、今の歌詞に自然となっていきました。だから、私の音楽は自分へ向けて作っているものばかりなんです。何かを投げかけている曲でも、それは自分に問いかけている部分もあるので。そんな中で、今作に収録している『教室』(M-7)は、初めて誰かのために書いた曲です。だから、メジャーでやる時は凄く悩んだんですけど、昼間仕事して、仕事終わりにライブに駆けつけてくれたファンの方が「代弁してくれて嬉しい。Emiちゃんの曲があるからまた頑張れる」って仰ってくださって。「私の曲で、人を元気にできるのなら」って私も背中を押されました。
――Nakamuraさん自身も会社勤務を経て、30歳を過ぎてからのメジャーデビューだったんですよね。
そうですね。でも今考えると、メジャーデビューが30歳を過ぎてからで良かったなって。いろいろ経験して、その後にメジャーデビューすることができて良かったなって心から思います。

NakamuraEmi最新アー写
NakamuraEmi最新アー写

PROFILE/神奈川県厚木市出身。1982年生まれ。幼少の頃よりJ-POPに触れ、カフェやライブハウスなどで歌う中で出会ったヒップホップやジャズに憧れ、歌とフロウの間を行き来する現在の独特なスタイルを確立。2016年、『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でメジャーデビュー。以降、着実にファンを増やし続けている。今年は5~7月の全国ツアーを経て、夏は全国各地の音楽フェスティバルに出演予定。

『NIPPONNO ONNAWO UTAU VOL.5』NOW ON SALE/2,916yen
『NIPPONNO ONNAWO UTAU VOL.5』NOW ON SALE/2,916yen

この記事はどうでしたか?

Facebookでも情報を配信しています。
ぜひフォローをしてください。

関連記事

SNS