酔いどれたちが酒場で躍り出す。そんな陽気な光景が目に浮かぶサウンドを奏でるのは、6人組アイリッシュパンクバンド、チェリーコークスだ。2019年に結成20周年を迎える彼らの〝現在の完成形〞とは?
等身大の仲間に歌う歌。「俺らも大して変わんないよ」って伝えたい【KAT$UO(Vo)】

―待望の8thアルバムですが、どんな作品になりましたか?
(KAT$UO)2017年に全国ツアー「THE LIVE」をやったんですが、CDをリリースしてからツアーをやるのではなく、新曲をまずライブで披露していくというツアーだったんです。お客さんに予備知識がない中で、予定調和じゃないライブをする。その中で、お客さんとバンドの化学反応で成長した曲が、今作『THE ANSWER』に入っています。
― つらい事や悲しい事があっても前向きになれるような歌詞が多いですね。
(KAT$UO)僕らのルーツの一つであるアイリッシュ音楽って、迫害や戦争や侵略の歴史を乗り越えて、その中で楽しみを見つけてきたという背景がある。チェリーコークスが発信するものと近いんです。僕らもリスナーの方と同じ立ち位置でメッセージを届けたい。等身大の仲間に歌うような感じですね。
―今後の目標を教えてください。
(KAT$UO)チェリーコークスが持つエンターテインメント性とロケーションをマッチさせて、空間を共有したい。例えば船上でライブをしたり。
(MASAYA)このアルバムは〝宣戦布告〞。まだまだやりたい事がいっぱいあるので、この1枚の枠には収まりきらない、弾ける寸前の躍動感を感じてもらって、また次のわくわくにつなげられたらいいなと思います。
